【中国切手】全5種の解説・買取相場・価値一覧

数年前から、海外の切手のコレクターが増えてきています。ヤフオクやメルカリなどでも、頻繁に取引されており、切手買取業者でも、海外切手を買い取ってくれる業者が多くなりました。

海外切手の中でも、特にコレクターが多い切手が「中国切手」です。今回は、中国切手について、ご紹介します。

1.中国切手はどんな切手?

実は、切手コレクターの間では、昔から人気の高かった中国切手。中国切手と言っても当然ですがたくさんの種類があります。最もコレクターの需要が高い切手は、中国の歴史でいう「文化大革命」時代のものです。

理由は、歴史的な価値はもちろんありますが、希少価値が高いことが挙げられます。というのも、当時の中国は、切手を外貨獲得の手段として発行していました。そのため、中国人が切手を収集するという行為を禁止していたのです。

しかも、当時の中国は、切手を輸出することも禁止されていました。このような背景から、文化大革命時代の中国切手は、とても希少価値が高いものとして、現在も高値がつく理由となっています。さらに中国切手の希少性が高い理由としては、現在の「中華人民共和国」現となった1966年の段階で、それ以前の中国切手のほとんどは、国の政策で破棄されました。

中国切手には、「偏号」と呼ばれる、切手の発行年数と種類を区別するための文字が記載されており、文化大革命以前の切手は廃止されるだけではなく、廃棄されるという徹底した政策を行なったのです。

在の中国切手は、日本のようにコレクションとして切手を収集するのではなく、中国の富裕層が「投機目的」として購入していることが多いそうです。そのため、現在の中国の景気が下火になった時は、一気に中国切手は相場価値が下がることが予想されています。

2.中国切手は高中ごく売れるの?

中国切手は、種類によっては高く売れる可能性がある切手です。基本的には、中国切手の収集のブームが訪れたのは、ここ数年のことであり、中国の景気上昇に伴って、中国の富裕層が切手収集をし始めたという背景があります。

ただし、中国切手は、骨董や絵といった投機目的で収集されていることが多く、中国国内のでは、安く買って高く売るという形で取引されていることが多いようです。

特に、毛沢東が指揮していた文化大革命時代に発行された切手は、希少価値が高いものが多く、高値で売れる可能性は非常に高いです。ただし、切手の種類はもちろんですが、切手の保存状態によって、買取価格はかなり左右されることも事実です。

3.中国切手一覧

中国切手には、数多くの種類の切手が存在します。その中から、高値での買取が期待できる中国切手をご紹介します。

赤猿切手

中国切手の中でも、最も高い人気を誇る切手です。中国郵政として、初めて発行された切手としても知られています。800万枚発行の予定でしたが、結果として500万枚しか発行されず、現存の枚数はもっと少ないことが予想されます。

500万枚でも多いと感じるでしょうが、中国の人口に対しての500万枚ということで、とても少ないことがお分かりいただけるでしょう。現在では、かなり高値の相場価格となっており、シートの状態であれば800万円〜1000万円の価値が見込めると言われています。

オオパンダ

希少価値はそこまで高くはないのですが、1963年に発行された1次と1973年に発売された2次のオオパンダは、中国切手の中でも最も知名度のある切手として知られています。

買取相場は4000円〜5000円程度で、他の中国切手に比べると安いかもしれませんが、価格はもちろん、発行枚数が多いこともあり、手に入れやすいプレミアムの中国切手でもあります。これから中国切手の収集をスタートしたい、初心者におすすめの中国切手です。

毛沢東切手

中国では、いまだに英雄として知られる毛沢東を模した切手も、当然ながら中国切手には存在します。毛沢東が描かれた切手は数種類存在しますが、全て揃っているとかなり高い価格で買い取ってもらうことができます。

毛沢東切手の特徴としては、本人の肖像画が描かれているものだけではなく、毛沢東のメッセージだけが書かれている切手まであるということです。切手に人民へ向けたメッセージが書かれていることを想像すると、どれだけ当時の中国人にとって、毛沢東が絶対的な存在だったのかがわかるエピソードです。

毛沢東切手の中でも、より高値での買取が期待できるのが、「毛沢東の長寿を祝う切手」です。毛沢東シリーズの中でも、最も希少性が高いとされており、保存状態がよければ数十万円での買取が可能となっています。

希少価値が高いので、消印付きの毛沢東の長寿を祝う切手も、保存状態がよければ数万円の買取価格がつく可能性があります。

毛沢東の最新指示切手

もう1つ、毛沢東シリーズで希少価値が高いのが、「毛沢東の最新指示切手」です。毛沢東の顔写真と、毛沢東からのメッセージが描かれた絵柄が特徴的です。10枚シートになっており、10枚それぞれに、毛沢東からの別々のメッセージが書かれています。

この切手は、バラかシートかによって、買取価格は変わってきます。シートの場合、1シート数十万円の価格が付く可能性もあります。毛沢東の切手は、まだまだたくさんシリーズがあり、1つの種類の毛沢東切手でも高く売れる可能性があります。

しかし、毛沢東シリーズの中国切手を最も高く売る方法は、やっぱりシリーズ全てが揃っている状態です。すべて揃っていると、かなりの高額での買取相場となりますよ。

梅蘭芳舞台芸術切手

中国切手の中でも、高い人気でプレミアの切手として知られるのが「梅蘭芳舞台芸術切手」です。当時、中国で当時人気のあった俳優の「梅蘭芳」が描かれている切手です。梅蘭芳は、1961年〜1996年まで活躍した、中国の古典演劇として知られる戯曲京劇で活躍した俳優です。

京劇の世界では、京劇の近代化に尽力した人物としても知られており、「梅派」という、自身の流派を創設するほどの人物です。そんなスーパースターの梅蘭芳が描かれたこともあり、当時の中国でも大ブームが起きました。

先述したように中国ではコレクションとして切手を購入することが禁止されていますが、政府の徹底した対応で、元々少ない発行枚数だったこともあり、当時でもかなり価格は高騰したと言われています。現在でも、数百万円という買取相場となっています。

まとめ

中国切手についてご紹介しました。中国切手は、ここ数年で価格が高騰している切手であり、中国国内では、中国富裕層の投機目的のために売買されている側面があります。そもそも、中国切手は文化大革命時代に発行されたものや、その少し前に発行されたものは、とても希少価値が高く、現在でも数百万円という買取価格がつくものが多いです。

 

この時代は、国の制作でそもそもコレクションとして中国切手の収集が禁止されていたこと、この時代以前の中国切手はすべて破棄されてしまったこと、切手は外貨獲得の手段として用いられていたことなど、保管されている数が少ないことがその要因です。

 

現在、中国切手の価格は高騰しており、赤猿切手は、1000万円近い価格で買取されていますが、この価格は中国の景気に左右される要素が強いので、いつまでもこの買取相場が続くとは限りません。

 

もし、中国切手を売りたいと考えているならば、間違いなく早い方が高く売ることができるでしょう。最適なタイミングを逃さないように、1度査定に出してみるといいかもしれませんね。

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